☆.。:・★.。:*・☆.。:*・★.。:*・☆.。:*・★.。   あおぞらクラブ 第111号          2017年12月16日発行 認定NPO法人日本アレルギー友の会 ☆.。:・★.。:*・☆.。:*・★.。:*・☆.。:*・★.。 寒さが厳しい毎日ですが、いかがお過ごしでしょうか。 風邪の予防にマスクと帰宅時の手洗い、うがいを 忘れないようにしてくださいね。 11月12日の講演会のレポートを掲載 しましたので是非ご覧ください。 今回も沢山の方にご来場いただきました。 インターネットで情報が得られる時代ですが 専門医から直接正しい情報が得られる機会は なかなかないと思います。 次回は6月ですので是非ご参加ください。 http://www.allergy.gr.jp/activity/blog/articles/2017/article201712091412.html 当会の普通会員・web会員の方は動画も 配信していますので、メールで11月12日 講演会とお名前をご記入の上お申し込みください。 j-allergy@nifty.com ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 今月の機関紙「あおぞら」より ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ●○●○━━━━━━━━━○●○● アトピー性皮膚炎のナローバンド療法  ●○●○━━━━━━━━━○●○● アトピー性皮膚炎の光線療法、とくに ナローバンドUVBについて、当会常任 顧問の江藤隆史先生(東京逓信病院) に伺いました。 【ナローバンドUVBとは】 この療法は、以前行われていPUVA 療法とは違い、非常に狭い範囲の波 長(311±2nm)を利用することによって 紫外線の害を最小限に抑え、また光に 対する感受性を高める薬も必要としま せん。そのため、現在では広く普及し、 照射装置を備えた医院が増えています。 【なぜ有効なのか】 アトピーの患者さんは、皮膚をかくこと が刺激となって、かゆみの神経線維が 皮膚の表層まで伸びており、その結果 ますます刺激に敏感になるという悪循 環に陥っています。 紫外線療法はこの伸びた神経を縮め、 減らす作用があるので、かゆみを改善 するのに有効というわけです。 【照射方法】 箱形の装置に入って全身に光線を浴 びるタイプと、ベッドに寝て体の一部分 に照射するタイプがあります。片手で 持てる大きさで局所的に照射するタイ プのものもあります。 週1回で10週続けるとかなりの人に 効果が見られます。20〜30回でいった ん終わりにするのが標準的ですが、い い状態を維持する目的で月1〜2回継 続する場合もあります。 費用は3割負担で1,000円程度です。 【注意点と副作用】 最も重大な副作用は発がん性ですが、 今のところ明らかな発症事例は報告 されていません。目安として400回まで は安全だと言われています。 短期的な副作用としては、日焼けと同 じように皮膚の赤みが出たり、色素沈着 が起こることがあります。 ステロイド等の外用治療で十分に改善 されない方や、皮膚が薄くなるなどの副 作用が起きている方は検討されても良 いでしょう。 □■□■━━━━━━━━━□■□■ ぜんそくQ&A 2 回答 湘南藤沢徳洲会病院副院長    近藤 哲理先生 司会 ふれあい横浜ホスピタル院長    坂本 芳雄先生 進行 日本アレルギー友の会理事長      武川 篤之 □■□■━━━━━━━━━□■□■ 質問1 54歳です。4年前の朝、呼吸ができなく なり救急車を呼びました。呼吸器検査で はCOPD(慢性閉塞性肺疾患)のようで すが、先生はぜんそくと言われます。 NO濃度は18で、薬はシングレア、オ メプラゾール、吸入ステロイドはパルミコ ートからフルティフォームに変わりました。 ぜんそくと思っていましたが、実はCOPD では、と不安に思っています。  回答1 近藤先生 ぜんそくとCOPDははっきり と分かれるものではなく、合併することも ありますが、タバコをまったく吸っていな い方はCOPDの可能性は9割方ないと 思います。どうしても不安ということであ れば、CTを撮ってみるともう少しはっきり します。 坂本先生 タバコは吸っていますか。 質問者 20年くらい吸っていて、やめて 10年になります。 近藤先生 20年くらいだと、COPDとし てもさほど重症にはならないと思います。 ただ、COPDは肺の病気というよりは破 壊された状態ですから、COPDになった 状態から治療をしても肺が元に戻ること はありません。つまり、早期の禁煙が必 要です。 坂本先生 ご心配でしたら、一度CTを 撮っていただいて、いわゆる肺気腫のよ うな変化がなければ、あまり心配ないと 思います。 質問2 20年くらい前にぜんそくを発症、この5 年で発作が頻発し、ステロイドの服用が 多くなりました。そのせいか、少しのこと で風邪を引き、ゼーゼーが出てまたステ ロイドを服用するという悪循環になって います。風邪に対する抵抗力を回復す る方法はないでしょうか。 回答2 近藤先生 風邪対策というのは常識的 な話以上ものはありません。冬は人ごみ に行かないとか、インフルエンザの接種 を受けるとかです。鼻づまりから口呼吸 になり、結果のどがやられるので、マスク などの対策も重要です。 坂本先生 ただ、ぜんそくが単に悪くなっ ただけで風邪と表現される場合もあるの かな、思います。熱や鼻水などの症状が 症状がなくて単に咳だけだとすると、その 可能性も否定できません。 質問者 いつもはアドエア250を2回です。 風邪のような症状が治まったころにゼー ゼーが出てきます。たびたびなので臆病 になって、厚着をしたり外に出ることが少 なくなりました。 近藤先生 500まで上げると、少しくらい の風邪ではこたえないという人もいます。 主治医と相談してみてください。 武川 免疫力が落ちているから風邪を引 きやすくなったのでは、という話を聞いたり しますが。 近藤先生 吸入ステロイドは気管支の免 疫力を落とします。しかし、ぜんそく患者 さんがいれば私たちは使わざるを得ませ ん。体の免疫はがんをも制圧する力があ ることを考えると、免疫力の低下が感染 症やぜんそくにも深い関係はあるかもし れません。それはこれからの話という気が します。 △▼△▼━━━━━━━━━━△▼△▼ アトピー性皮膚炎Q&A 1 回答 京都府立医科大学大学院医学    研究科皮膚科学教授     加藤 則人先生 司会 東京逓信病院副院長兼皮膚科    部長 江藤 隆史先生 進行 日本アレルギー友の会副理事長     丸山 恵理 △▼△▼━━━━━━━━━━△▼△▼ 質問1 36歳女性です。症状が毎日のように変 わりますが、診察時に前回の診察から1 〜2ヵ月の間にどのように症状が変化し たかを細かくお話しするべきでしょうか。 回答1 加藤先生 たとえば皮膚の状態につい て0点から10点の点数で毎日カレンダ ーに書き込んでいくと、どの時にどれくら い辛かったかがわかると思います。かゆ みの度合いを10点満点で表すのもいい と思います。もしくはかゆみゼロの日が1 ヵ月の間で3割だったのが今回は6割 になったとか正確でなくても伝えてもらえ れば、私たち医師はイメージがわきます。 江藤先生 かゆみの程度を数値化して それを励みにすることは、治療のモチベ ーションを上げるのにも効果的だと思い ます。その上で寝不足の時や仕事が忙 しい時は薬の量を増やすという判断もで きます。 加藤先生 皮膚の状態を写真で見ると 具体的な症状がわかりますので、かゆい 時の写真を撮っていただきたいと思いま す。 質問2 12歳の子どもです。長期的に薬を使った 場合の副作用が気になります。飲み薬は 良い時も飲む方がよいのでしょうか。ステ ロイド外用薬での色素沈着はあるのでし ょうか。学校から帰るとかゆくなるなど、精 神的ストレスからくるかゆみはなくせない のでしょうか。 回答2 加藤先生 良い時もしばらく長めに飲ん だ方がいいという先生もおられますし、人 によって効かない場合もありますので、本 当に効いているのかどうかを冷静に判断 していただきたいと思います。「あのお薬 飲んでいる方が、かゆみが楽?」と聞いて みたり。内臓への副作用が出る心配はあ りません。 塗り薬による色素沈着も心配いりません。 原因は炎症が残っているせいで、薬で炎 症が早く治まるほうが、色素沈着も少なく てすみます。 確かにストレスでかゆみは増えますが、 学校から帰るとかゆくなるのは、家に着く とほっとしてリラックスできるからかなと思 います。 江藤先生 学校を出る時にOD錠など水 なしで飲める薬を服用すると、家に帰る 頃に一番効果が表れます。 ●○◎━━━━━━━━○◎● ぜんそく体験記  副鼻腔炎・ぜんそくと闘う日々 大阪府 K・N  ●○◎━━━━━━━━○◎● 子どもの頃から副鼻腔炎で、14歳と 20歳で2回手術をしましたが完治せず、 耳鼻科通いの毎日でした。 薬を投与しても息苦しさが残り、ぜんそ くでは?と思い、ぜんそく外来を受診し たのです。 最初はキュバールとキプレスでコントロ ールできていましたが、次第に症状が 悪化し、ある時突然息が吸えなくなり、 苦しさと恐怖で精神的に参ってしまい ました。 藁にもすがる思いで民間療法を試し、 ぜんそくに関する本を読み漁りました が、やはり薬でコントロールするものだ と気づきました。 胃腸が弱くて、キュバール以外は胃が 痛んで使えませんでしたが、今では キュバール、サルタノール、キプレス、 ムコソルバン、ホクナリンテープ、ネブ ライザーでリンデロンの吸入。時々 ネブライザー用パルミコートを追加し、 ネオフィリンの点滴にも通っています。 しかし、調子の悪い時はこれらを全部 使っても発作は治まらず、主治医から 「あなたは通常のぜんそくとはちょっと 違いますから」と言われ、非アトピー型 のぜんそくと言われたのです。 アレルギーはないはずなのに、豆乳、 皮膚科でもらったアレルギーの薬、 婦人科の女性ホルモンの薬、膵炎 の薬をジェネリックに替えた時、CT 検査の際の造影剤、インフルエンザ 予防接種、法事の線香の煙でも発作 が出ました。これが私のぜんそくです。 しかし、私には29歳から始めた大好 きなバレエがあります。これを続けた くて、ぜんそくには負けられないという 思いで、毎日のウォーキング、呼吸筋 筋力トレーニング、ストレッチ、ヨガ、気 功などをこなしています。 これらはエビデンスはないかもしれま せんが、「ぜんそくを克服するぞ」とい うモチベーションは上がります。 (編集注記)Nさんのように、長期に わたり多くの薬を使ってもコントロール できない方は、ほかの専門医のセカン ドオピニオンを受けられることをおすす めします。 ◆◇◆━━━━━━━◆◇◆  良くなったきっかけ・  悪くなったきっかけ  ぜんそく編 ◆◇◆━━━━━━━◆◇◆ 【良くなったきっかけ】 〇吸入ステロイドは、自分に合ったも のを正しく吸入 10種類近くある中で、副作用が最も 少なく、効果が認められるものを正し く吸入する。 〇専門医に診てもらったこと 内科ではなかなか良くならず、アレル ギー専門医に診てもらったら、吸入 ステロイドの量が倍になった。悪い時 は思い切った薬の使い方をして、良 くなったら減らせばよいと説明され 安心した。 〇自分に合った主治医を探すこと もともと診てもらっていた小児科から 呼吸器科の先生を紹介され、その先 生こそが「理想の主治医」だった。20 年経った今も診てもらっている。 【悪くなったきっかけ】 〇アスピリンぜんそく患者になった ぜんそくを発症する直前まで時々飲 んでいた解熱鎮痛剤を、発症後に 飲んだら呼吸困難になり意識不明 になった。 〇風邪をひいたのに対処が遅かった 薬を増やしたくなくて、様子を見てい るうちに発作が起きて、結局たくさん の経口ステロイドや抗菌剤を長く飲 むことになった。 〇症状が安定し、子育てで忙しかっ たこともあり治療を中断 出産後に咳ぜんそくからぜんそくに なり、初期は薬で症状が安定してい たので、子育て中で忙しかったことも あり、自己判断で治療を中断してし まいました。そのため、次に症状が 出た時にはかなり悪化していました。 自己判断で中断することなく主治医 の診断通りに毎日治療を続けること が何より大事です。 ☆★☆★☆★☆★☆ 光線療法を行って Y・I ☆★☆★☆★☆★☆ 全身のアトピーに苦しんで、ん十年。 ステロイド軟膏の標準治療を続けて きましたが、赤い発疹とかゆみがひど く、なかなか良くなりませんでした。 友の会の講演会で江藤先生のお話 を聞き、相談したところ、光線療法を 教えていただいたのです。 初回は0.4Jで1分47秒、次回は 1週間後で0.5Jで2分10秒、カプ セルのような容器に入ってナローバ ンドという光を全身に浴びました。 2〜3日後に全身の皮がむけ、色も 黒くなりました。日焼け後のようなほ てりとかゆみが出てきて、皮膚が乾 燥するような感じで、9回目で1.2J で5分16秒になった時に、耐えらず 照射量・時間を減らしてもらいました。 それ以降、良くなったり悪くなったりの 繰り返しでしたが、5年くらい経った頃 でしょうか、気づくとステロイドの量が 減っていました。始めたころはアンテ ベートを毎日5gは使っていたのです が、その頃は10gのチューブが1週 間もつようになっていました。現在は 月に1〜2回で0.7Jで3分程度です。 ここ1年は本当に調子が良く、週に 2〜3回はステロイドを塗ろうと思って いるのに、いつ塗ったか忘れてしまう ほどです。8年目でようやくここまで 来ました。 しかし、スキンケアを怠るとかゆくな ってきます。調子が良くても、保湿は 欠かせません。 患者として、いつも、もっと良い治療 を、良い薬を、と願っています。 ☆―――――――――――――――――☆ <今月のつぶやき> 先日、仕事の関係で茶道の体験教室に 行きました。畳の上に正座するのは高校 卒業以来でかなりシビレましたが、作法 や道具はもちろん、出されたお菓子や飾 ってある掛け軸にも大きな意味があるこ とがわかり、なかなか奥の深い世界だと 思いました。家で飲むお茶くらいは抹茶 にしようかな。 (田口) ☆ このメルマガのコンセプト☆彡 当会の会員の皆様には毎月「あおぞら」を お届けしていますがまだ会員にはなって いらっしゃらないぜんそくやアトピー性皮膚 炎でお悩みの患者さんやご家族の皆様に も安心して病気と付き合っていけるように 正しい情報を発信していこうというものです。 また、ぜんそくやアトピー性皮膚炎で悩ん でいるのが自分ひとりではありません。 私たちと一緒に良くなる方法を見つけてい きましょう! 会員になり正しい情報を得て、賢い患者に なるためのサポートもしています。 当会の療養相談は会員でない方でも受け 付けています。是非お電話ください。 電話 03-3634-0865 火曜日・土曜日受付 11:00〜16:00 このメルマガの解除はこちらから http://www.allergy.gr.jp/activity/mailmagazine.html/ <発行> 認定NPO法人日本アレルギー友の会 〒135-0002 東京都江東区住吉2-6-5 インテグレート村上3階 03-3634-0865 FAX 03-3634-0850 e-mail: j-allergy@nifty.com http://www.allergy.gr.jp/